連作障害対策と
バイオスティミュラントの製造販売

株式会社国際有機公社

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国際有機公社のあゆみと想い

国際有機公社 代表取締役社長
吉田 剛

父が興した『国際有機公社』
酵素肥料「ポーマン」を主力商品に

今の会長である父はその昔、農協の営農指導の指導員をしていました。自分は生まれつきあまり体が丈夫ではなかったので、父はとても食べ物にうるさかったのを覚えています。

農協を辞めた父は独立し、有機農業を始めました。当時周りには有機農業をやっている人なんてまったくいませんでしたし、それで生計を立てることも難しかったようです。もともと我が家は零細な米農家だったのですが、有機野菜の宅配、微生物資材、米の集荷などをしながら生計を立てていたと聞いています。 土壌活性材である「ポーマン」は、当時『国際化成公社』という会社が販売していました。その会社には跡継ぎがおらず、社長に気に入られていた父が跡を継ぐことになったのです。こうして『国際有機公社』は誕生しました。

野菜の味の違いを知ったとき
“農業”が面白くなってきた

今では大分丸くなりましたが、とにかく頑固な父でした(笑)。振り返ると、そんな父の元で育った私にとっては普通のことだったのですが、高校生の頃の弁当はいつも麦ごはんだったりと、ほかとは少し変わっていたんだと思います。親が農業をしているということも「あまりカッコ良くないな…」と言う気持ちも正直、抱いていました。

大学に進学した私は情報通信工学、つまり今のAIの前身のようなニューラルネットワークや携帯の通信方式の情報処理のようなことを学んでいました。数学は好きでしたし、勉強は面白かったですね。大学院にも進んだのですが、1年で学校を辞め23歳の頃に実家へと戻ってきたのです。

「ちょっとだけ家を手伝おうかな」と、帰郷後ほどなくして国際有機公社で働くことに。最初の1年目は、取引のある種苗店へと研修に行かせてもらいました。種苗会社が持つ農場での作業は、種まきや品種改良の交配などとさまざまな“農業”のことを勉強させてもらいました。

大学時代に食べていた野菜と自分の家の野菜の明らかな味の違いがわかってくるうち「もしかして農業って面白いんじゃないかな」と興味が湧いてきたんです。そしてそれを人にちゃんと伝えたいなとも思ったのを覚えています。父がやってきたことは良いことなんだということをこのとき実感したというか…。

勉強はした、でもうまくできない。
植物生理学にのっとった土壌診断

1年後、会社に戻ってきてからはポーマンを作る作業や干し柿づくり、田んぼの手伝いなどを行う傍ら、社内にパソコンを導入して会社としての体制を整える準備なども行っていました。その頃、有名な農業家さんや醸造家さんなどに出逢うこともあり、月の満ち欠けやシュタイナー農法なども勉強していくようにもなりました。

勉強はしたんですが、これが実際やるとうまくできないんですよ(笑)。なんでうまくいかないんだろうと考えました。有機農業だけでなく、科学としての農業として何かわかりやすい法則があるんじゃないか、とも思いましたね。そこで植物生理学にあるルールを見つけるべく、土壌診断の勉強をし始めました。

39歳で社長に就任
土壌診断+農業の経験値を活かす

土壌分析による肥料設計などは、実際に自分が携わっている農作業の知識が役立っています。ルールを満たさない限り、うまくできないんだなということが次第にわかってきたんです。

土壌設計、肥料設計などは、いろいろな事例を見ていないと正しい計画は立てられません。『○○農法』やポーマンだけが絶対ではないということです。現場を見ているからこそ、正しい土の在り方を教えられる。問題には解決策を見つけ、アドバイスしたいと思っています。

国際有機公社を引き継ぎ、39歳のときに社長へ就任しました。その頃、ポーマンの売れ行きは下がっていました。そこでもっと現場を知り、次の術を知るということが大事だと思い、土壌診断をもって今後の目標をはかりなおしました。

新しく農業をされる方は年々増えており、昔よりも農業に対するイメージは良く、時代は“稼げる農業”へと変化しています。工夫したら、もっと多くの農家の方に喜んでらえる。 土壌診断で新規就農者を応援し、生活がなりたつような農業の支援をしてきたいと考えるようになりました。

土を見直すことで
生産性を改善、収益アップへ

土壌診断で肥料を見直し、栽培、コスト、生産性を改善していきます。とにかく良いものを作るには土を見直すところが本当に大事なんです。

ポーマンは作物の食味、日持ちが良くなります。中の細胞が締まってくるので、中身がギュッと詰まってくるのが特徴です。作物が健康に育つため、自然災害にも強く育ち、収量増加へと繋がっていくのです。

生産者と向き合いながら
豊かな農家を増やしていきたい

国際有機公社はポーマンの会社であり「土壌診断」の会社でもあります。昨今では、データで見る農業IoTが盛んに注目されており、「もしかするとうちって、いらなくなっちゃうかも?」と思ったこともありました。ですが、私たちは生産者の皆さまとしっかり向き合い、その土地の特徴を細部まで見極められるのが強みだと考えています。

今後も定期的な勉強会を行いながら、全国に豊かな作物のなる農家を増やしていく仕組みを作っていきたいと思っています。