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スマートアグリシンポジュウム IN 富山 水稲
2021.01.16
「スマートアグリシンポジュウムin富山 水稲」にて、土壌分析データの活用について、次のような内容をお話させて頂きました。
近年、土壌分析を実施する農家は、野菜農家を中心に増えていますが、その数値から、育つ作物の状況、畑の状況を読み取れる人が少なく、生産者はもちろん、指導機関でも同じなのです。
栽培現場で生かしていないことがほどんどで、土づくり、肥料の選択、使う量を決めることにいかせていないのです。農業現場を指導する公共機関で、土壌分析数値を読み、栽培現場に生かせる人材がほとんどいないのです。また、農業協同組合の営農指導員も同様です。
規模の多いな農業法人では、社内で土壌分析を行われていますが、ほとんどの農業法人、家族経営では、土壌分析数値の活用が行えていないことが多いのです。
土壌データから、土壌の特徴を知り、作物と作型に合わせ、肥料の種類と量、そして、与える時期を見直すことで、病気が減り、収穫量が増え、食味が良くなり、収益性が上がります。良いものを作る人は、適切な管理をしています。そうでない人は、どこかに矛盾があります。
水稲は、野菜に比べて、10アール当たりの売上が少ないため、肥料コストがかけれないのですが、根拠がないまま、言われるまま土壌改良材や肥料を投入し、必要でないものを購入していることが多いようです。また、何十年も水稲を栽培しているのに、土壌データを交えた正しい議論がされていないのではと思います。その田んぼの特性に合わせた肥料が何かを知ることができれば、肥料の選び方が変わります。土壌と品種、栽培スタイルに合わせた肥料の種類と量、与える時期を決めることで、実現することができます。