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お客様インタビュー
お客様インタビュー
農業の総合アドバイザーとともに目指す、「地域の産業となる農業」と「永続可能な農業」
農事組合法人One
宮野さん
僕たちの会社では、米、にんにく、れんこん、じゃがいもの生産販売をしています。もともと実家は米農家として米を作っていました。僕は16歳の頃から大工をしていたんですが、父の病気をきっかけに母、兄、自分も加わり農作業を行うようになりました。
米との共作を見込んだ“甘くない”れんこん作り
米は冬場、何もできないので家族は出稼ぎに出ていました。僕は冬場のみ大工をしていたのですが、冬にしか来ない大工に仕事なんてありませんよね。そこで遠い親戚のれんこん農家を訪ね、れんこん作りの修業をさせてもらいに行ったんです。
冬の修業期間を経て、さっそくれんこんのための畑を購入しました。まぁこのあとが本当に大変で(笑)。購入した畑は耕作放棄地といって、機械がまったく入っていない荒れた沼でした。畑の60%は草だったのですが、沼に生えた草はとても強くてまるで木のよう…。とにかく1年目はある程度までに畑をきれいにしたのですが、れんこんを植えることはできませんでした。
2年目の春、ようやく作付をしようと思ったのですがこれが難しくて。れんこんをうまく作る情報って全然ないんですよ。そこでれんこん農家さんに相談したら「最初からやるなら(吉田)剛さんのところの『ポーマン』しかない」と言われたんです。
経費率の低さを実感した土壌診断とポーマンの力
“土がこうだと、れんこんはこうなる”というデータがないのは本当に困りましたね。でも先輩の農家さんが作られたれんこんは本当にいいものだったので、ポーマンの話も信頼できたんです。
その後、剛さんから「この土にはこれとこれを使えばいい」というような細かなアドバイスを受けるようになりました。土壌診断やほかの作物のデータ検証など、共にれんこん作りを勉強してくれたおかげで、れんこんのクオリティと量は徐々に追い付いてきた。経費として掛けたお金は大きいけれど、経費率として考えると低いというのが魅力でしたね。
とは言いつつも、実はここまでには僕もいろんな寄り道をしてきたんです(笑)。ほかの資材を使ってみたいと剛さんに伝えると、何も言わずに僕を冒険させてくれるんですよ。でも、最後は必ず剛さんのところへ戻ってきちゃう…。剛さんの言ってることはだいたい合っているんです(笑)。
そんなことからも、僕らのことを本当に考えて提案してくれるのが良く分かると思うのですが、逆に言うと商売っ気のない人ですよね(笑)。でも、だからこそ信頼もできるし、いろんなことも剛さんには聞けるんです。ちなみにどんな冒険をしても「ポーマン」だけは欠かしたことはありません!
目に見えない部分を数値化。生産の見える化を実現させる
一昨年、まったく収量が採れなかったことがあったんです。うちも周りの農家さんもかなり凹んでいましたね。原因をよくよく考えてみると、剛さんは「資材の入れすぎは良くないよ」と言っていたのですが、うちはそれを入れちゃってたんですよね。
土が分解できないほどの資材を入れてしまい、土がお腹を壊しちゃった。でもこういう目に見えない部分を数値化して教えてくれるのも、剛さんのすごいところなんです。日本中の土壌データを持った、農家の相談所兼肥料屋さんという立ち位置でしょうか。
昔の農家は勘と感性でできていた。それは農業界の宝でもあるけれど、そこはどうしても継承できない部分。なので今後は“生産の見える化”を実現すべく、さまざまなことを数値化してデータに残していきたいと思っています。
データをもとに生産方法を確立し、新規就農者をもっと増やしていきたい。そのためにも剛さんとはデータの共有を密に連携し、一緒に課題を考えられたらいいですよね。両方のメリットにも繋がると思いますし。
頼れるアニキ的存在で総合的なアドバイスを展開
今は社内のそれぞれの部門のリーダーたちが、直接剛さんにわからないことを連絡しています。土壌のこと、肥料のこと、販売のこと、ニーズのことと、総合的に農業の相談にのってくれるアニキ的な存在でもあります。剛さんは販路も拓いてくださるので、剛さんに渡せる武器をつくるメーカーの自覚をしっかり持っていきたいと考えています。
農業はまず土壌をいい環境にすることから始まります。それにはポーマンは必須です。僕は畑って不動産だと思っているんです。これからも持続可能な農業を目指し、地域の農業を産業にする。そのためにも土=ベースをいい環境にすることが最も大切なことだと思います。