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全国土壌改良資材協議会の4月講演会
2019.04.18
全国土壌改良資材協議会の4月講演会に参加。土壌医資格者研修の一貫でもある。
今回は、カリフォルニア大学サンタクルーズ校環境学科アソシエートリサチャー 村本 穣司 先生により
「米国カリフォルニア州における有機農業と微生物資材の基準と利用」についてお話を伺う。
カリフォルニアでは、持続可能農業、農薬や化学肥料を減らすための技術として、未分解性の炭素源を入れて、水をまき(潅水:灌水チューブを使用、一畝に2〜4本)、マルチングし、嫌気的な発酵を促す「太陽熱還元消毒」が行われている。
日本では、施設栽培で用いられてことが多いが、カリフォルニアでは、露地栽培で、米ぬか、水、マルチを使い、機械的に行われている。日本より冷涼で気温が低い土地柄のため、実施は夏の時期に限られるし、広い面積で貴重な米ぬかと水を使い、実施されていることに驚かされる。
太陽熱還元消毒をすると、土壌微生物の種類や菌層が変わることで、健全な土壌となる。
ただし、土壌中へ水の広がりは、粘土土壌では難しく、物理性に左右される。